●テラス屋根の設置で外壁に穴を開けると新築時の瑕疵保証が受けられないことがある
壁付けタイプのテラス屋根は、設置の際に外壁に穴を開ける必要があります。
おもにコーチボルトという7cmほどのボルトで固定することが一般的です。
しかしハウスメーカーによっては「外壁にボルトなどで穴を開けると新築時の瑕疵保証を終了する」と説明している場合があります。
テラス屋根を設置した後に困ることのないように、あらかじめ確認しておきましょう。
外壁に穴を開けられない場合は、外壁に穴を開けない独立タイプのテラス屋根がおすすめです。
独立タイプは壁から少し離して設置しますが「ふさぎ材」という部材を使って外壁とのすき間を埋めるため、壁付けタイプと同じように雨がかかる心配はありません。
値段は壁付けタイプよりも高めです。
●隣地境界線ギリギリまでテラス屋根を設置するのはNG
日差しを遮りたい、周囲のマンションからの視線を遮りたいという理由で隣地境界線ギリギリまでテラス屋根を設置するのはよくありません。
雨が降った時にお隣の敷地に雨が流れ込む可能性があるからです。
自分の敷地にお隣の雨が流れ込むのは誰でも気分が良くないもの。
夏のゲリラ豪雨など例を見ない大雨が降ることも多い昨今、不当なご近所トラブルを招かないためにも配慮を欠かないようにしましょう。
敷地境界線ギリギリの設置でなくとも、テラス屋根設置の際は雨水がどのように排水されるかを考慮することが大切です。
●テラス屋根の形状「R型」と「F型」。屋根先の高さは同じ
屋根先の形状が異なる「R型」と「F型」ですが、実は屋根先の高さは同じです。
機能面でも「R型の方が水はけがいいのでは……?」と言われがちですが、どちらも変わりありません。
設置工事費も同じですし、単純にデザインが異なるだけです。
ご自身の好みで選びましょう。
●壁付けのテラス屋根は1階(庭)だけでなく2階・3階のバルコニーにも設置できる
テラス屋根は1階(庭)で使用されているものと2・3階のバルコニーで使用されるものは基本的に同じ製品です。
1階(庭)ではテラス屋根の柱を地面で支えますが、バルコニーでは前面の手すりで柱を支えます。
もし採用したいテラス屋根がカタログに「バルコニー用」と記載されていなくても設置できる可能性が高いです。
ただし外壁から離して設置する「独立タイプ」のテラス屋根はこれに限りませんのでご注意ください。
●相見積もりをとる
テラス屋根の設置工事費用を抑えたいなら、見積りは1社だけでなく必ず複数の業者に依頼しましょう。
特に昨今は時節柄、各メーカーともにエクステリア部材の値上がりが顕著です。
外構工事やリフォームは複数の業者から見積りをとることで工事費用を比較検討できます。
相見積もりの際には事前に「相見積もり」になるということを業者に伝えておきましょう。
相見積もりには時間と手間がかかりますが、工事費用を抑えるにはベストな方法と言えるでしょう。
●テラスを取り付けるなら専門店での購入がおすすめ
テラスをDIYで取り付けるという方も中にはいると思いますが、上記にもあるように日本では地震の回数が非常に多いため、耐震対策が必要不可欠になってきます。
DIYで作るテラスは、費用があまりかからないというメリットもありますが、地震などで破損した場合は作り直さなければならない状況も考えられます。その場合は余計に費用がかさんでしまう恐れもあります。エクステリア専門店の「GEEX」では、テラスだけでなくさまざまなサービスを展開しています。家に合った最適なテラスを設置するには、耐震やバリアフリーに詳しい専門店に依頼するのが一番です。